ごあいさつ
本園は開園以来、「やさしいこころ(慈悲)」「すなおなこころ(無我)」「つながり(因縁)」の、保育三網領を基として歩んで参りました。
1954年にみのり幼稚園として歩みを始め、1962年にみのり保育園となり1973年からは、みのり幼稚園・川棚みのり保育園として、仏教精神を依り処に、乳幼児の大切な時期に情操豊かな人格形成を願い、また「遊び」を中心として、一人ひとりの子どもが内に持ったかけがえのない能力を育てることを目指して参りました。
そして、ここに2015年からは、幼保連携の「みのりこども園」として、子ども達にやさしい生活空間とゆとりのある教育環境と恵まれた自然環境の中で、乳幼児の保育・教育を一貫して行っていく事となりました。
今後「おもいやりのある子ども」「みんなとなかよく遊べる子ども」「自分で考え行動する子ども」への成長を願って、より一層努力して参ります。
みのりこども園
理事長 深草 昭壽
伝統あるみのりこども園の園長の深草誓弥と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
私は福浄寺にご縁をいただき、入寺させていただきました。それまでは京都の僧侶の学校に職員として勤めておりました。私が勤めさせていただいたのは、「大谷専修学院」という学校でした。この学校では、ただ職員が僧侶として必要な知識や技術を学生に習得させることにとどまらず、職員も学生も共に仏から教えられて、与えられたみのり豊かな人生を見開いていくことを願いとして生活をしていました。職員も、学生も、仏さまのもとにお互いに兄弟であるということを目指した「ブラザーシステム」という教育のスタイルで大切な学びをさせていただきました。
みのりこども園も開園以来、仏教精神を保育の三本柱と定め、子どもたちそれぞれがもっている力を敬い、養い、育てることを目指して参りました。これまで私が京都の学校で学んだことと、願いを同じくすることだと思っています。
仏教精神を拠りどころとするということは、私たち職員が仏教を使って子どもを教育する、ということではありません。職員も子供たちも、共に仏さまに礼拝し、仏さまの教えから共に自分自身を教えられていく、ということだと思います。具体的には、自分の眼や理性では気づけなかった、見えていなかったことを、逆に他者から教えてもらうということではないでしょうか。それは時に子どもたちから、私たち職員のいたらなさを教えられるということでもあります。
子どもも職員も共に学び続ける。そのような姿勢をもって保育に取り組んでいきたいと思います。
みのりこども園
園長 深草 誓弥